大冒険家dokuhuntのブログ

車中泊中毒者のdokuhuntが日々のストレスと戦いながら毎週ネットラジオを更新し続けるブログです。ネットラジオは水曜日0時更新です

相馬と白河で聞いた原発事故のその後

改めましてこんばんは
大冒険家のdokuhuntです。
 
この前に行ってきた相馬と白河の町で聞いたお話をご報告したいと思います。
 
自分のスタンスとしては、安全性の確認できた原発はとっとと動かして、電気代を思いっきり下げて工場の電気代も割り引いてその分を労働者に還元してやれよ!って感じです。
 
放射性廃棄物に関しては、とっとと軌道エレベーターを開発して太陽にでも投げ捨ててくれよ。テクノロジー万歳!という主義です。
 
 
ただ、災害で苦しんでいる方たちもいるという現実があるので、たまにお小遣いたまったら、福島方面で飲み食いして多少の援助にはなってほしいなということをやってます。飲み食いが好きなだけなんですけどね。
 
あと、個人ブログですし、あくまで自分の主観ですので、他の方がどのように感じるのも自由です。そして他人にこうしろ!とかこうあるべき!とか言うつもりもございません。
 
以上が前提です。
 
まずは、相馬のお話し。
 
こちらは、国道と高速道路は開通していますが、まだ常磐線が復旧していない状況です。ただ、工事は進んでおりまして、線路も高架の上にできており、かなりいい感じで進んでいました。
 

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2019年には全線開通の見込みとのことです。
 
 
次に相馬のとんかつやさんで聞いたお話。
 

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原発事故以降は、放射線量の影響で出荷ができず、地元のお寿司屋さんとか仕入れが非常に困っているそうな。そして、こちらの地方ではお正月にカレイの煮付けを食べる習慣があって毎年はこの近所の浜で水揚げされたカレイを食ったいたんですが、線量の問題でしかたなく北海道から買い付けたそうです。
 
しかし驚いたことに北海道産のカレイはやせ細っていて、北海道の人には失礼ですが全くもってだったらしいです。太平洋側の海流でもまれたカレイは激太になってて、もうそれは旨いそうです。他の地方のものを食べないとわからなかったそうですが、かなりレベルが高かったんだなと、初めて気が付いたそうです。
 
豊かな海が失われてしまった!
 
という程でもなく、最近は線量も落ちてきているので、もうすぐ復旧するんではないか?というお話。近場に松川浦という港があって、そちらで水揚げも再開していくそうです。
 
 
極太のカレイはちょっとどころかかなり興味あります。冬が本番らしいので次回は冬頃にチャレンジしたいですな。
 
あと、放射線の影響がでかいのは、海苔とキノコ類 だそうです。
 
海苔に関しては生海苔(ごはんですよ的な)やつは線量が低いそうですが、乾燥させたやつだと線量が高くなって出荷できなくなるそうです。
 
次にキノコですが、これはどう栽培してもかなり線量が高くなってしまうそうです。こちらの山で取れる「いのはな」という松茸以上に美味しいと噂されるキノコが取れるそうなのですが、これは非常に線量が高くて厳しいそうです。
 
 
放射線を気にする方は、キノコと乾燥海苔は避けたほうがいいかなと。気にしない人はそのままバリバリ行けば良いかなと。
 
まあ、地元の人も正直出荷できないから、多く取れるので、内内では結構ね。結構らしいです。あくまで内内で・・ですがね。まあ自分も松茸以上と聞くとその内内はどこで内内なんだろう(笑)とか思ってしまいます。
 
最後に、相馬のことですが、原発事故以降は荒廃した砂漠のような世界が広がって動植物もバタバタ倒れているってイメージを持ちがちですが、実のところその逆で人間がいなくなった分自然が盛り返してきてます。
 
相馬の役場前に池があるんですが、物凄い量のウシガエルがいました。自分も関西の田舎の出ですが、あんなに「モーモー」鳴きまくっているのを見たのは久しぶりです。いう程動植物に奇形が生まれていない(当然厳密に探せばいるでしょうけど)見た限りでヤバイ!ってのなかなか見つけられないです。
 
チェルノブリの事故後も人間が入らなくなったおかげで、動植物の楽園になっているそうです。
 
 
そう考えると自然を大切に!ってなんなのかな~と思わずにはいられませんね。
繁殖=善とするなら、人間がいないほうが、放射線問題よりもよっぽど良いってお話ですもんね。
 
あ、それと放射能イノシシってのが出てます。線量の高いキノコ類を食べまくっている放射線量の高いイノシシが繁殖しており、農作物の被害が深刻らしいです。打ち殺しても線量がかなり高くてどうにもならないらしく、かなり困っているそうです。
 
 
フォールアウトの世界ですよな。
 
次に白河できいたお話。
 
厳密には、白河で見てきたアウシュビッツ平和記念会館のとなりに原発事故資料館ってのがあって、そこに富岡町出身の方がいらして、いろいろとお話を聞けたので、そのご報告となるのですがね。
 
富岡駅はツツジの名所で、上野から仙台にいたる特急「スーパーひたち」が通過する際にも富岡駅ではスピードを緩めてツツジ鑑賞をするってのが売りだったそうですが、ここは津波の影響で完全に廃墟になりまして、それに加えて原発事故の問題で強制的に避難することになりました。
 
 
現在も線量が高く、立ち入り禁止のところが多く、復興を目指しているがどうなるかな?というところだそうです。
 
実際、町に戻っても買い物するところも無ければ、仕事もないという状況。
それもあって、町民に戻りたいか?とアンケートをとっても50代以上で戻りたい!という人は50%ほどで、20代の若者は10%ぐらいでした。まあ、若い人は都会に避難したら戻りたくないってのはその通りだと思います。
 
まあ、世の人は原発マネーで潤っていたからしょうがないでしょと話す人もいましたよと、実際のところは、原発がありましたので、町に多くの箱モノが建ったのは事実で、土建業も潤ったし町の雇用も結構良かったので、その意味では否定できないそうです。
 
そして、今後の計画では、まず買い物をできる場所を作るそうです。
ちょっと耳を疑いました。そんなの作ってどうすんの?と、町と国の計画では、この土地を復旧し、原発関連の廃棄処理施設と原発関連の研究機関を設置する方向で動いているそうです。
 
確かに、稼働中の原発からは放射性廃棄物は出続ける訳ですし、稼働を止めても溜まった放射性廃棄物はある訳ですし、この土地で再度農林水産業を興したとしても、とてもとても無理!かと思う。そして、国内のどこかにそんな場所は作らねばなりませんから、苦渋の選択ではあったみたいですね。
 
ただ、それを見越してアパートが富岡駅近辺に新設されているそうな。商売に目ざとい人は凄いなと。
 
処理と研究施設案に関しては個人的に賛成です。問題ないと言い切る人はそこで働けば説得力も増すなと思うので。まあ、拉致して強制労働させるとか、派遣社員を無理やりそこで働かす!とかであれば断固反対ですが、その辺りは野党さんがしっかりとお仕事してくれれば大丈夫かと思います。この辺りをしっかりとつつければ男前も上がるってもんだと思うんですよね。
 
とりあえず、個人的に興味があるので、原発の近所のレポートはボチボチ書いていきたいかと思います。
 
でも、冬の相馬のカレイはマストですな(笑)ちょっとぐらいね、入っててもね、そんな旨いんならねぇ(笑)人には全く勧めませんが。