150523/ゲヱセン今昔物語 その③ UFOの衝撃
150523/ゲヱセン今昔物語 その③ UFOの衝撃
キャラクタービジネスが本格化したのはいつ頃なのか?
皆さんの予想はどうでしょうか
改めましてこんばんは
大冒険家のdokuhuntです。
さて、今日もゲーセンのお話なんですが、それは一つ横においときまして、皆様はいつ頃からフィギアやぬいぐるみなどのキャラクタービジネスが活性化したと思いますか?
今回はそのタイミングについて考えてみます。
自分的には1989年あたり。
UFOキャッチャーが大ブームになったあたりと見ています。
UFOキャッチャーのブームは何故に起こったのか?
これには前回お話した、風営法が絡んできます。
UFOキャッチャーの景品は法律で規制があるんですね。
この当時は原価で300円までと決められていて、あまり良いものが入れられなかったんですよ。精々カップヌードルとかですね。
なので、この機械自体は発売当初からそんなに人気が無かったんですよ。
ただ、ここに天才がいましてですね。
舞台は中国。しかも天安門事件の真っただ中。
不穏な空気の中、中国出張にいったあるゲーム会社の幹部が田舎のおもちゃ屋を視察したところ、出来の悪いぬいぐるみが売られていたそうな。
いくらだと聞いたら、250だと。
250元だと当時の価格で2500円ぐらいだからそんなもんかと流していたら、いやいや250円だよとの返答。
ちょっと待てよ、じゃあ、景品にぬいぐるみつかえるやん!
そこで、ぬいぐるみを大量に買い付け日本へ発送!
UFOキャッチャーにぶち込んだところ日に20万円以上入るという脅威の大インカム!
そこから始まる大UFO時代!
これをきっかけに、天安門何するものぞと、中国へぬいぐるみの発注が集中し、キャラクタービジネスが本格化してきたと見ています。共産党も復活して大喜び!
それまでは、ぬいぐるみは売ってはいましたが1000円ぐらいしており、駄々を捏ねる子供が誕生日にやっとこ1個買ってもらえるぐらいの需要でしたが、そんなぬいぐるみがひょっとしたら100円で取れるかも?という誘惑の前に財布の紐は緩みっぱなしのわけなのです。
結果、一個取るのに1500円かかっても、人はこの誘惑には勝てません(笑)
金が入る → より良い景品を作る → 金が入る → ∞
と言うような儲かるスパイラルが形成されて、ブームは過熱の一途をたどります。
ただ、原価は300円で固定なので、今現在までもこれが問題化することはありませんでした。ただ、クオリティは無限に上昇するんですね。
ぬいぐるみだけじゃだめだ! → マグカップとかどうです? → まだまだTシャツも出すぞ! → じゃあこっちは座布団だ! → うちはフィギアで行くぜ!
キャラクターグッズの修羅界!それこそがまさに当時の日本であった訳で、この下地があったからこそ、現在はフィギアとかキャラクターものが一般に売られるようになったと思います。
さて、今現在ですが中国共産党とはうまく行っておりませんし、天安門事件当時、真っ先に日本が許したのは正直どうなんだと愛国ネトウヨの方は思っておられるかもしれませんが、日本のキャラクタービジネスの発端は中国にもあると思ってくださいな。
世界はどこかで繋がっているんですねぇ~